"あなたは生きて下さい。僕の女王陛下。"
始まりはほんの小さな物語のかけら。
だけど、結局には全て雨になって降り
その雨が心臓に流れて行く物語。
ぼんやりと、始まります。
--- 彼らのロマンスについて ---
あなたが僕に彼がどんな人であったのか
何をしたかと聞くのなら、僕はこう答えよう。
彼は何者でもなく、何もしていないと。
あなたが私に一体何事が起こったのかと聞くのなら、
私はこう答えよう。
何事も起こっていなかったと。
しかし、あなたがわたしに彼とわたしの関係を聞くなら
わたしはこう答えよう。
彼はわたしの為に全てを捨てたけど
わたしはわたしの為に彼を捨てたんだと。